1932年より現在に続く、樹脂を使ったものづくり。
樹脂は加工性に優れ、丈夫で軽い特性を持つため
急激に世の中に広がりました。
「この夢の素材を大切に加工し、
世の中の役に立つ生活用品を作りたい。」
という思いがライクイットの始まりでした。
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セルロイド加工業として創業
1932年、「𠮷川セルロイド工業所」として創業しました。プロマイドケースや仁丹ケース、歯ブラシ、コンパクト、ピン球などを製造し、東京にも出向き販売をしておりました。創業より3年で特殊回転式直圧プレス機を導入し、取り扱い品種もクシやヘアブラシのハンドル等に広がり、製造規模が充実しました。しかしセルロイドは極めて燃えやすい特性を持つため、摩擦などで簡単に発火する欠点を有しており、工場火災を起こしてしまったこともありました。
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セルロイドからプラスチックへ
戦後しばらくは、セルロイドを手掛けていましたが、取引先より石油を原料とする合成樹脂(プラスチック)を紹介された2代目 𠮷川利通は、プラスチックの安全性や生産性を知り、これからはセルロイドではなくプラスチックの時代がくると確信を持ちました。1951年には社名を「𠮷川国工業所」に変更し、セルロイド加工を辞めてプラスチックの加工に大きく舵を切りました。事業転換時は、バケツや湯桶などの浴用・水回り品を販売していました。そして1959年には生活用品全般を生産するまでに広がり、法人化を果たしました。販売規模が大きくなるにつれ、製造体制だけでなく販売体制の充実も行われました。
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既存の枠にとらわれず
新たなものづくりを追求1980年、デザインに着目し快適で合理的な生活を提供するためのブランド「ライクイット」が誕生しました。
市場には物が溢れ、メーカーとしての独自性をどのように出すのかが同業者も含め課題だっためカラーやパッケージがデザインされたライクイットの製品は業界で話題となりました。
ブランド誕生を機に従来の大量販売大量生産思考をやめ、生活者を第一に考えた長く使えるものづくりへと変化しました。
現在では、生活者にも環境にも配慮したサスティナブルなものづくりを追求しています。