マテリアル開発

SDGsへの取り組み

Like-it‘s dream material development

Like-itでは、
夢の素材開発を行っております。

その素材は、セルロースナノファイバー(CNF)と呼ばれる素材で、
植物由来の結晶繊維を超微細化したもので鋼鉄の1/5の軽さで5~8倍の強度を
有すると言われています。
その素材をプラスチックに混ぜることで作られるプラスチック複合材料の開発を行い、
製造並びに実用化開発を本格化しております。

開発の流れ

企画

市場ニ-ズやお客様ニ-ズ(環境性能、強化プラスチックによる軽量化、意匠性など)を
踏まえた新素材プラスチック複合材料実現のためのレシピを検討、作成致します。
特に、当社は非石油由来のセルロ-スとプラスチックとの複合について追求してまいりました。

試作品の製作

企画した開発レシピに基づき、試作品を製作致します。
製作に当たり、改善点を抽出しながら試作品を完成させます。
このプロセスでは、製作(製造)プロセスの構築と試作品の両方を実現致します。

妥当性確認

完成した新素材プラスチック複合材料試作品が企画に適合しているのかどうかを評価致します。
確認手法と致しましては、物性試験による強化度やLCA 評価による環境性能、成型性評価、
更には、制作プロセスの再現性確認など、様々になります。

さらなる改良
カスタマイズ

当社において、企画、開発し、評価した複合材料をお客様へ提案―試作品提
供―させて頂きます。お客様からのご評価を頂き、さらなる改良を実施、満足
の頂ける新素材プラスチック複合材料を完成致します。

素材紹介

Nacel(セルロースナノファイバー)

Nacel(セルロースナノファイバー)

全ての植物の基本骨格物質であるセルロースナノファイバー(CNF)を京都プロセスを利用したパルプ直接混錬法によりポリプロピレン(PP)に40%複合し、リサイクルできる強化プラスチックの開発に成功(商標:)しました。
現在はPP 以外にバイオポリエチレンや生分解性樹脂への複合化を研究開発しております。

Nacel light(セルロースミクロファイバー)

Nacel light(セルロースミクロファイバー)

ポリプロピレン(PP) に紙パウダー(CMF) を複合し、Nacel light の開発に成功しました。
紙特有の風合いを生かして商品化、近年の世界的な市場ニーズを受け、エコライフなお客様の支持を受けております。

オールバイオ複合材料

オールバイオ複合材料

新しい材料として天然由来成分を100%使用したバイオ素材を活用し、次世代を担うプラスチック代替の開発に成功しました。
この材料は焼却処理した場合でも、バイオプラスチックのもつ特徴として、大気中の二酸化炭素(CO2)の濃度を上昇させない為、地球のカーボンニュートラルに大きく貢献いたします。

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機械的性質

①引張試験(JIS K7161)

①引張試験(JIS K7161)

材料を用いて試料(試験片)を作製し、試料の両端を引っ張ることで引張特性を数値化、測定しております。当社では、”強度”、”伸び率”を測定しております。

②曲げ試験(JIS K7171)

②曲げ試験(JIS K7171)

材料を用いて試料(試験片)を作製し、曲げることで曲げ特性を数値化、測定しております。当社では、”強度”、”曲げ弾性率”を測定しております。

③シャルピ-衝撃試験(JIS K7111)

③シャルピ-衝撃試験(JIS K7111)

切り欠き(ノッチ)の入った試験片に振り子式のハンマーで衝撃を与えて破壊し、その際に要したエネルギ-から材料の靭性や脆性を評価致します。

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成型性

④MFR(メルトフロ-レイト)測定(JIS K7210)

④MFR(メルトフロ-レイト)測定
(JIS K7210)

材料を用いて試料(試験片)を作製し、試料の両端を引っ張ることで引張特性を数値化、測定しております。当社では、”強度”、”伸び率”を測定しております。

⑤成型収縮率(自社基準)

⑤成型収縮率(自社基準)

射出成型では金型に溶融樹脂を流し込み、冷やし固化して製品にします。固化する際、樹脂は収縮して体積が小さくなります。金型に対し、どの程度収縮したかを表したのが成形収縮率です。成型収縮率は、成型品寸法と金型キャビティ寸法から算出致します。

項目 試験法
引張強度(MPa) JIS K 7161 39.3
曲げ強度(MPa) JIS K 7171 58.0
曲げ弾性率(MPa) JIS K 7171 3662.0
衝撃強度(KJ / ㎡) JIS K 111 1.1
MFR(g / 10min) JIS K 7210 1.0

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開発実績

2015年 「PP+ペーパーミックス(Nacel light)」を活用した小物収納シリーズの販売開始
2018年 「繊維強化複合材料」として特許取得 (CNF+PP)
戦略的基盤技術高度化支援事業採択(経済産業省)(CNF による高強度・超軽量・再生産可能なプラスチック複合新材料の開発)
2020年 Nacel( CNF + PP 複合樹脂)商標登録
2022年 CNF 含有オールバイオ複合樹脂の開発
革新的な省CO2 実現のための部材や素材の社会実装・普及展開加速化事業採択(環境省)
(CNF 含有スタックアップコンテナーの軽量化及び量産化を目指した設備投資事業)
2023年 革新的な省CO2 実現のための部材や素材の社会実装・普及展開加速化事業採択(環境省)
(CNF 含有オールバイオ収納ボックス量産化を目指した設備投資事業)
2024年 CNF 含有スタックアップコンテナーの販売予定

製品開発について

プラスチックでの製品開発

プラスチックでの製品開発

射出成形での製品開発を得意としており、多くの製品開発を行ってきました。
また自社製品だけでなくODM製品においてもデザイン賞を受賞しており、自社独自のマーケティング手法を活用し、付加価値の高い製品を生み出します。
「世の中にないものを開発したい」「環境に優しいデザイン性の高い製品を作りたい」などの依頼をいただいており、それらの夢を叶えられる設備をご用意しております。

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異素材での製品開発

異素材での製品開発

1932年よりプラスチックの用途開発をし続けるライクイットならではの技術を活かしてオリジナルの原材料開発が可能です。
植物性繊維をナノレベルでプラスチックに複合する技術をはじめ海洋プラスチックなどのポストコンシューマー材を使った製品開発に実績があります。
保有金型を使った量産及び試作や独自のコストダウン技術の活用、二酸化炭素排出量の算定(LCA算定)を国内工場にて一貫して行うことができます。

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その他の事業

ライクイット製品のお取り扱い

ライクイット製品のお取り扱い

ライクイットは世界中の人々から “I like it.” と言っていただける生活用品ブランドとして生まれました。 使う人や使うときのことを考えてデザインされたライクイットの生活用品は、一過性の快適な暮らしではなく、持続可能な快適さを 生活者にお届けしています。また海外の暮らしにも目を向けながら、日本で培われた収納ノウハウを通して、快適で合理的な生活を提供できるグローバルブランドとして海外輸出事業にも力を入れています。

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